Fa-Fz
◆F
farad
電気容量の単位「ファラッド」を表す記号。電磁理論の基礎を築いた英国人学者ファラデーに由来する。コンデンサ(キャパシター)の容量に用いられている。「ファラッド」(μF)、「ピコファラッド」(pF)などと表現する。マイクロは100万分の1、ピコは1兆分の1を表す。

◆F1
F1
電波型式のひとつ。可聴周波数を使用しないFM電信。二つの周波数のうち一つは常に送信。

◆F2
F2
電波型式のひとつ。FM電信。

◆F3
F3
電波型式のひとつ。FM電話。

◆FAX
facsimile
ファクシミリ通信またはファクシミリ機を表す略号。ファックスと略称することも多い。FAXは米国でも用いられている略号。文字や図形や写真を画像データとして電気信号に変換し、電話回線やインターネットや電波などで送信する。受信側は電気信号を画像データに変換・再現し、用紙に印刷するかディスプレイに表示する。トランシーバに簡単なインターフェース装置をつなげてアマチュア無線に用いるハムもいる。この「アマチュア・ファックス」は、HF帯ではSSBモード、VHF/UHF帯ではFMモードで交信している。電波型式はいずれも F3C である。第1次アマチュアファクシミリ・ブームに乗る形で1981年、「日本アマチュアファクシミリ協会」(JAFA)が全国横断的に結成された。1980年代には初めて海外局とアマチュア・ファックス交信に成功したり、アマチュア・ファックスによる年賀状の交換がおこなわれたりした。

◆FB
fine business
「素晴らしい」「良い」などポジティブな状態であることを示す略語。「こちらは FB なお天気です」などと用いる。逆語は BF だが日本でしか通用しない。

◆FB ケーブル
FB cable
低損失同軸ケーブルの代表格。5D-FBなどがある。「5D-FB」を参照。

◆F/B
front-to-back ratio
指向性アンテナの前方と後方との比を表す略号。dB(デシベル)で表すのが普通。特定方位のゲインと、その180度反対側の方位との比。 整流器における特定方位の電流や信号強度や抵抗値と、その逆方位の値との比も F/B と表記することがある。

◆FCC
Federal Communications Commission
米連邦通信委員会の略称。有線/無線の米国内通信や国際通信を規制する権限を有する独立行政委員会。

◆FET
field effect transistor
「電界効果トランジスタ」の略号。ゲート電極に電圧をかけて電圧制御で動作するタイプのトランジスタ。集積化しやすく製造過程もシンプルなため電子機器の集積回路(IC)で多用されている素子である。

◆fingerpiece
fingerpiece
フィンガーピース。横振れ電鍵のパドルやバグキーの部品のうち、指で左右に打鍵するためのパーツ。サムピースとも。

◆fist
fist
フィスト。手またはこぶしのこと。縦振れ電鍵を巧みに操作するには、ノブを握るフィストの状態が重要である。

◆FISTS
The International Morse Preservation Society
フィスツ。「国際モールス保存協会」(The International Morse Preservation Society)の別名。フィスト(手)を動かしてCWのQSOをして仲間を増やすことをスローガンにしている。

FISTSのウェブサイト

◆FM
frequency modulation
「周波数変調」の略号。AM(amplitude modulation:振幅変調)が搬送波(キャリア)の振幅を変化させて変調をかけるのに対して、FMでは搬送波の振幅を一定に保ちつつ周波数を変化させて変調をかける。FM型式はAM(振幅変調)に比べて広い帯域幅を必要とするが、受信時の雑音が少なく音質が安定しているため、ラジオのFM放送やテレビ放送の音声に用いられている。アマチュア無線では144MHz帯などのVHF帯の短距離音声通信でFM型式が愛用されている。

◆FO-12
Fuji-Oscar 12
国産初のアマチュア衛星の名。JARLが旧・宇宙開発事業団(NASDA)の「H1ロケット」により1986年8月13日に種子島宇宙センターから打ち上げた。「ふじ」(Fuji)とも呼ばれている。これに搭載されたデジタル系とアナログ系のトランスポンダーを設計・製作は日本アマチュア衛星通信協会(JAMSAT)が担当した。FO-12は1989年11月に運用を終えた。なお、FO-12の開発時のコード名は「JAS-1」(Japan Amateur Satellite-one)だった。

◆FO-20
Fuji-Oscar 20
国産のアマチュア衛星2号機。1990年2月7日に打ち上げられた。「ふじ2号」(Fuji 2)とも呼ばれている。上りは145MHz帯、下りは430MHz帯を用いている。その後、アナログ系のJAモードのトランスポンダーが運用可能だが、CWビーコンの発射が不安定になっている。なお、FO-20の開発時のコード名は「JAS-1b」(Japan Amateur Satellite-one b)だった。


 ©AMSAT

◆FOT
frequency of optimum transmission / frequency of optimum traffic
無線工学用語でいう「最適使用周波数」の略称。ある特定の距離の2地点間で電離層反射を利用して通信するときに月間平均90%の確率で通信できる周波数をFOT(最適使用周波数)という。なお、ある特定の距離の2地点間で電離層反射を利用して通信するときに使用できる最高周波数をMUF(maximum usable frequency:最高使用周波数)という。FOT(最適使用周波数)はMUF(最高周波数)よりも予測平均で15%低いと定義されている。他方、地上からの電波が電離層のD層やE層を通過するときは電離層の影響で減衰をするが、周波数が低いほど減衰は激しくなる。こうした減衰に耐えてD層やE層を通過できる最低周波数をLUF(lowest usable frequency:最低使用周波数)という。

◆FOX テーリング
fox-teering
「フォックス・テーリング」とも。フォックス・ハンティングとオリエンテーリングの合成語。日本では「FOX テーリング」と表記することが多い。1982年に中国から伝わってきた国際ルールによるフォックス・ハンティング競技を、日本のJARLが「FOX テーリング」として命名、日本の一部に根づいた。1987年夏に第一回全国大会が144MHz帯でおこなわれた。欧米の一部にも「fox-teering」の呼称で知られている。この種の競技は「ARDF」「RDF」「無線オリエンテーリング」(radio-orienteering)などとも呼ばれている。「ARDF」「RDF」を参照。

◆F/S
front-to-side ratio
アンテナの「前方対側方比」を表す略号。特定方位のゲインと、その90度に相当する方位との比。dB(デシベル)で表すのが普通。

◆FSK
Frequency Shift Keying
RTTYの電波型式である F1B を発生させる方式のひとつ。搬送波(キャリア)の発振周波数そのものを数百Hzの範囲内でシフトする。他に搬送波(キャリア)に載せる信号をAF段(低周波段階)でシフトさせるAFSK方式もある。

◆FSTV
Fast Scan Television
「高速走査テレビジョン」の略号。テレビ放送と同様の規格で映像を送受信するアマチュア・テレビジョンの技術型式。1秒間に30コマの画像をやりとりする。周波数を広く占有するため、1992年以降は帯域幅が広い1200MHz以上のUHF帯でおこなわれるようになった。米国など海外のATV団体。ATVは、低速走査高速走査テレビジョンのSSTV(スロー・スキャン・テレビジョン)とは規格が異なる。

◆Fuji-Oscar 12
Fuji-Oscar 12
国産初のアマチュア衛星の名。JARLが旧・宇宙開発事業団(NASDA)の「H1ロケット」により1986年8月13日に種子島宇宙センターから打ち上げた。単に「ふじ」(Fuji)とも呼ばれている。これに搭載されたデジタル系とアナログ系のトランスポンダーを設計・製作は日本アマチュア衛星通信協会(JAMSAT)が担当した。FO-12は1989年11月に運用を終えた。なお、FO-12の開発時のコード名は「JAS-1」(Japan Amateur Satellite-one)だった。

Fuji-Oscar 12   © JAXA

◆Fuji-Oscar 20
Fuji-Oscar 20
国産初のアマチュア衛星「FO-12」に続くJARLの2号機。JARLが1990年2月7日に打ち上げた。「ふじ2号」(Fuji 2)とも呼ばれている。上りは145MHz帯、下りは430MHz帯を用いている。その後、アナログ系のJAモードのトランスポンダーが運用可能だが、CWビーコンの発射が不安定になっている。なお、FO-20の開発時のコード名は「JAS-1b」(Japan Amateur Satellite-one b)だった。

◆FYO型
FYO-type
アメリカ人電鍵デザイナーのジョセフ・ヒルズが1962年に揺り軸と針状の接点を組み合わせたパドルを初めてデザインしたが、ジョセフのコールサインがW8FYOだったことからFYO型と呼ばれるようになった。FYO型パドルには、デュアルレバーのiambic方式と、シングルレバーの非iambic方式とがある。米国ベンチャー社や々MFJ社などの製品に採用されて一世を風靡し、現在もベンチャーのBY-1/2/3などに採用されている。

初期のFYO型パドル

 © ARRL


トップページへ戻る