Wa-Wz
◆WAC
Worked All Continents
国際アマチュア無線連合(IARU:International Amateur Radio Union)が発行する名誉あるアワードの一つ。「ワック」と読むこともある。世界の6大陸(アジア、ヨーロッパ、アフリカ、北アメリカ、南アメリカ、オセアニア)のアマチュア無線局と交信してQSLカードを得ると交付される。


 ©IARU

◆WACA
Worked All Cities Award
全国の全市のアマチュア無線局と交信してQSLカードを手に入れると得られるJARL発行のアワード。俗に「ワカ」と読むこともある。

◆WAJA
Worked All Japan Prefectures Award
47都道府県のアマチュア無線局と全て交信してQSLカードを手に入れると得られるJARL発行のアワード。

◆WARC
World administrative radio conference
旧・世界無線通信主管庁会議の略称。電波の周波数割当を決めていた国際会議の一つ。1993年に「世界無線通信会議」(WRC:World Radio communication Conference)がWARCの業務を引き継いだ。主管機関は「国際電気通信連合」(ITU)

◆WARC-79
World administrative radio conference-79 / WARC-79 / WARC'79
1979年にスイス・ジュネーブで開催された、アマチュア無線界にとって歴史的な旧・世界無線通信主管庁会議(WARC:World administrative radio conference)の集まり。この席上、アマチュア無線の革新と発展に関する多くの意見交換がおこなわれ、その中でも10/18/24MHzや40GHz帯以上の新しいアマチュアバンドを獲得したほか、アマチュア衛星用の周波数帯を拡大するなど、大きな成果を上げた。

◆WARCバンド
WARC band
WARCは1993年まで電波の周波数割当を決めていた旧・世界無線通信主管庁会議(World administrative radio conference)の略称で、WARCバンドはこの国際会議が新しく決めたアマチュア・バンドのこと。近年では10MHz/18MHz/24MHzがWARCバンドである。1993年にWARCの電波の周波数割当業務を「世界無線通信会議」(WRC:World Radio communication Conference)が引き継いだ。

◆WAVKCA
Worked All VK Call Areas
オーストラリア無線協会(WIA:Wireless Institute of Australia)が発行しているアワード。WAVKCAは、オーストラリアの全コールエリアと交信すると獲得できる。オーストラリア無線協会は、ほかにもさまざまなアワードを発行している。オーストラリアのアマチュア無線のことは日本アマチュア無線 in オーストラリア(JARA)が詳しい。

WAZ
Worked All Zones / The WAZ Awards
世界を40に区切った全てのCQゾーンのアマチュア無線局と交信してQSLカードを得ると獲得できるアワード。CQゾーンは世界をゾーン1(アラスカなど)からゾーン40(アイスランドなど)の40に区切っている。日本や韓国はゾーン25に属す。米国CQマガジン誌のCQコミュニケーションズ社によるアワード。

◆WAZゾーン
WAZ Zone / CQ Zone / CQ WAZ Zone
米国CQマガジン誌を発行しているCQコミュニケーションズ社が定めた区域割り。世界をゾーン1(アラスカなど)からゾーン40(アイスランドなど)の40に区切っている。日本や韓国はゾーン25に属す。同社が発行しているアワード「WAZ」(Worked All Zones)は、全てのCQゾーンのアマチュア無線局と交信してQSLカードを得ると獲得できる。「WAZゾーン」「CQ WAZゾーン」ともいう。WAZゾーンの世界地図WAZゾーンの各コールサイン(プリフィックス)

◆Western Electric Key
Western Electric Key
ウエスタンエレクトリック・キー。1875年前後の当時、米国イリノイ州シカゴのウエスタンエレクトリック社に納入されたルイス・キー(Lewis key)の総称。型はスパークキー。当時、いくつかのバリエーションが製造された。
ウエスタンエレクトリック・キーとは何かを知る。

◆WIA
Wireless Institute of Australia
オーストラリアのアマチュア無線家を束ねている「オーストラリア無線協会」の略称。オーストラリアの全コールエリアと交信すると獲得できる「WAVKCA」(Worked All VK Call Areas)をはじめ、さまざまなアワードを発行している。オーストラリアのアマチュア無線のことは日本アマチュア無線 in オーストラリア(JARA)が詳しい。

◆WIZ
Worked ITU Zones
ITUゾーンを対象とする代表的なアワード。70ゾーン以上のアマチュア無線局と交信すると獲得できる。1945年11月15日以降の交信が有効。5BWITUZ(5 Band Worked ITU Zones)は、5バンドで累計200ゾーン以上の局と交信すると獲得できる(200, 250, 300, 325, 350)。350局交信達成の栄誉に対しては「5BWITUZ Supreme」が与えられる。なお、CQゾーンが世界の大陸と島を40に区切っているのに対し、ITUゾーンはゾーン1からゾーン75までの75区に区切っている。「ITU」「ITUゾーン」を参照。

◆Wkd
work / worked
「交信完了」という意味の略語。「Cfm」「アワード・ランキング」を参照。

◆WPM
Words Per Minutes
1分間当たりの送信ワード数。キースピードが18〜25WPMだと、かなりの高速といえよう。コンテストやDXでは20WPM以上で打鍵するDX'erも多い。

◆WPX
Worked Prefix Award
規定数のプリフィックス(JAやWNなど)のアマチュア無線局と交信してQSLカードを得る。追加申請もできる。米国CQマガジン誌のCQコミュニケーションズ社によるアワード。

◆word
word
ワード。モールス通信では、たとえばA(・−)がletter(文字)、たとえばQSL(−−・− ・・・ ・−・・)がワード。レター単位ではなく、ワード単位で覚えるようになるとモールス通信のヒアリングが上達する。「WPM」を参照。

◆WPX
Worked Prefix Award
米国CQマガジン誌(CQコミュニケーションズ社)が発行しているアワードの一つ。WPXの要件は、HF帯(160〜10m)において[CWとSSBのミックスで400プリフィックス以上]、[CWオンリーで300プリフィックス以上]、[Two-way SSBで300プリフィックス以上]のプリフィックス(JAやWNなど)のアマチュア無線局と交信してQSLカードを得る。追加申請もできる。「Two-way SSB」とは双方とも SSB モードで交信すること。600プリフィックス以上でオナー・ロール入りとなる。「オナー・ロール」を参照。

◆WRC
World Radiocommunication Conference
「世界無線通信会議」。電波の周波数割当を決める国際会議の一つ。1993年にWARCの業務を引き継いだ。周波数割当のほか、通信衛星の利用方法や無線局の運用方法などの国際ルールである「無線通信規則」(RR:Radio Regulations)の改定を決める。2〜3年おきに開催される。「国際電気通信連合」(ITU)のITU-R(無線通信部門)に属す。

◆WWV
WWV
日本の標準電波は JJY だが、米国の標準電波は WWV である。1923年に WWV の運用がスタートした。米国コロラド州の Boulder にある NIST(National Institute of Standards and Technology)が管轄する WWV の標準電波は「時間と周波数の標準」と米国標準時を国内外に知らせる目的で HF帯で送信している。送信する時間、周波数の標準と標準時の信号は原子時計などを用いて非常に高い精度に保たれている。

WWV送信局のアンテナ

◆WX
Weather
お天気、天候のこと。電信用の略語だが、声による電話でも「ダブリュ・エックスは晴れです」などと言うこともある。


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